近年の食物アレルギー診療は、
「治療(食べられるようにする)」と
「発症予防(食物アレルギーにならないようにする)」
の2つの柱で語られるようになってきました。
しかし、社会のイメージや実際の診療現場では、まだまだ 治療中心 というのが現状です。
経口免疫療法など、治療は成果が目に見えやすいため、どうしても注目されがちです。
一方で、湿疹への適切なタイミングでの治療や、ピーナッツ・鶏卵・牛乳の早期摂取など、 発症予防に関するエビデンスは確立しつつあります。
それでも予防が広がりにくい背景には、社会的な認知の問題だけでなく、 “情報が必要な時期に届きにくい”という構造的な課題もあります。
次回は、なぜ「発症予防」が一般の方に広がりにくいのか、 その背景にある 人の心理 について少し掘り下げてみたいと思います。